7月に入り、最高気温が30度を超える日も増えました。いよいよ夏本番という雰囲気ですね。海水浴やキャンプなどの予定を立てている方も多いのではないでしょうか。そんな夏の屋外での活動の際に、気をつけたいのが熱中症です。

2013年のデータでは、熱中症にかかった人は58,729人(総務省調べ)。そのうち、熱中症による死亡者数は1077人。(65~79歳が351人、80歳以上が482人。65歳以上の死亡数が77.3%。厚生労働省調べ)。実は、屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など室内で熱中症を発症し、救急搬送されたり、亡くなられたりすることもあるのです。

ご家族にお年寄りや小さなお子さんのいらっしゃる方は、特に注意を払って頂きたいところ。そこで今回は、熱中症がピークを迎える7、8月の備えのために、そもそも熱中症とは何か、また熱中症の原因や対策などをご紹介したいと思います。

熱中症とは?

熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。環境条件と、睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の未摂取、感冒などによる発熱、下痢などによる脱水、暑さにからだが慣れていないことなど、個人の体調による影響とが組み合わさることにより、熱中症の発生が高まります。また、熱中症の症状は、重症度によって、I度からⅢ度まで分かれています。

熱中症の症状

I度
・めまい、失神
「立ちくらみ」のこと。「熱失神」と呼ぶ場合もあります。
・筋肉痛、筋肉の硬直
筋肉の「こむら返り」のこと。「熱痙攣」と呼ぶこともあります。
・大量の発汗

Ⅱ度
・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
体がぐったりする、力が入らない、など。従来「熱疲労」と言われていた状態です。

Ⅲ度
・意識障害、痙攣、手足の運動障害
呼びかけや刺激への反応がおかしい、ガクガクと引きつけを起こしている、まっすぐ歩けない、など。
・高体温
体に触ると熱いという感触がある。従来「熱射病」と言われていたものに相当します。

この人、熱中症かも!?というときは

気温の高い日、家族や同僚などがの様子がおかしく「もしかして熱中症かも!?」と思ったときは、すみやかに以下の応急処置を施しましょう。

1、涼しい場所へ移動させる
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる。
2、からだを冷やす
衣服をゆるめ、からだを冷やす。
(特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)
3、水分補給させる
水分、塩分、経口補水液などを補給する。

なお、水分を自力で摂取できない場合、摂取しても回復しない場合は、すみやかに医療機関へと搬送してください。

熱中症を予防するには?

熱中症になってしまったときの対処法を知っておくのは大切なことですが、やはり熱中症になる前に予防するに越したことはありません。熱中症の対策法を大きく分けると、「暑さを避ける」「こまめに水分を補給する」の2つがあります。

暑さを避ける
[外出時]
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用、こまめな休憩
・天気のいい日は日中の外出をできるだけ控える

[室内]
・扇風機やエアコンで温度を調節
・遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用する
・室温をこまめに確認する

[からだの蓄熱を避ける]
・通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
・保冷材、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす

こまめに水分を補給する
室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、経口補水液などを補給する。

熱中症は、ちょっとした心がけ次第で予かんたんに防できるものです。しかし、軽く見ていると死を招いてしまうことすらあるのが熱中症の恐ろしさといえます。体力に自信のある方も「自分は大丈夫」と高を括らずに、きちんと対策を行った上で夏を思いきり楽しみましょう。

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